人工羽毛布団ってなに?
「人工羽毛」とはその名の通り、天然羽毛の特殊な形状や特性を再現した人工的に作られた素材です。
ポリエステルなど身近な軽い素材を使っていて、なかには高品質ダウンに匹敵する暖かさを持つものもあります。
各メーカーによりさまざまな商品を発売しておりますが、主な特徴としては次の通りです。
- ホコリが出にくい
- 洗える
- ニオイが少ない
- 羽毛と同等の保温性
- 安い
人工羽毛布団と天然羽毛布団の違いはあるの?
各メーカーではその名の通り「人工羽毛」などと呼び、羽毛(ダウン)と同等の機能があると謳っていますが、実は…天然羽毛にはあって人工羽毛には無い最大のポイントがあります。
それは吸湿性(湿度コントロール)です。天然羽毛は生きている天然素材です。化学繊維とは異なり、吸湿性があるため、含まれる公定水分率が13%と決められています(ちなみにポリエステルは吸水、吸湿性能がほとんどなく、公定水分率は0.4%です)。
羽毛の保温性・湿性の詳しいメカニズムは羽毛の構造は中心から羽軸が放射状に伸び、羽軸から羽枝が生え、羽枝に無数の小羽枝が生えています。羽毛は湿度によって微妙に構造を変化させて、吸湿放散作業を行う天然繊維です。また、羽毛は吸湿すると暖かくなる「吸湿発熱繊維」です。吸湿発熱は、水分が吸着されて、熱エネルギーに変換されるために起こります。
有名な吸湿発熱繊維には羊毛(ウール)があります。羽毛の場合、小羽枝は湿気を吸うと伸びて、閉じていきます。小羽枝が閉じると空気の層が薄くなり、保温性は落ちますが、閉じること通気性が良くなり湿気は外に出ていきます。しかし、羽毛は吸湿発熱繊維のため、今度は羽毛そのものが水分により発熱し、空気の層が回復します。さらに湿気が外へ放出され、小羽枝がもとのように開き、空気層も膨らみ保温性能の発揮します。
このように、羽毛はこのような変化を繰り返し、温度・湿度を一定に保っている奇跡の繊維なのです。
人工羽毛布団と天然羽毛布団を比較すると…
よって、暖かさやなどでは「人工羽毛」は羽毛と同等な特徴を持つなどと表現をしていますが、湿度のコントロールにおいては天然羽毛の比ではありません(天然羽毛布団の方が湿度コントロールに長けています)。
湿度=ムレ
となります。
ついては、ムレがなく快適にお休みいただくには、、
「奇跡の繊維・天然羽毛を使用した布団」をおすすめします。
ただし、人工羽毛にも天然羽毛より優れた点があります
・ホコリが出にくい
・洗える
・ニオイが少ない
・安い
などは、わかり易い特徴です。
特に、マザーグースダウンなどを使用した高品質の天然羽毛布団は高額なため、ご予算やニーズに合わせて、人工羽毛・天然羽毛をお選びください。
*中には手軽に洗える羽毛布団などもあります
甲州羽毛ふとんでは、様々なグーレドの天然羽毛を使用した布団をご用意しております。ぜひ公式オンラインショップでご確認ください。