甲州羽毛ふとん® コラム

睡眠の質を改善する観点から見るオススメの羽毛布団の選び方

甲州羽毛ふとん
睡眠の質を改善する観点から見るオススメの羽毛布団の選び方
「夜中に起きてしまう」「眠りたいのに眠れない」など睡眠に不満をもっている人は多いと思います。特にここ最近は、テレワークが普及し、おうち時間が増えてきています。そのため、疲れがなかなか抜けないと感じている方も多いのではないでしょうか。

質の良い眠りを得るためには、室温と体温の調節や、照明の工夫、快眠リズムが大切です。また、良質な眠りには眠るための道具「寝具」は欠かせません。
そこで今回は、睡眠の質を改善する観点から羽毛ふとんを考えてみます。

睡眠の質を上げる方法とは

睡眠の質を向上させるには、ちょっとした心がけが必要です。ここでは、睡眠の質を上げる方法についてご紹介します。取り入れやすいことからやってみてください。

1.室温を管理する

睡眠は、その深さと特徴によってレム睡眠とノンレム睡眠に分かれます。眠りに落ちると、まずレム睡眠(浅い睡眠)が始まり、しばらくするとノンレム睡眠(深い睡眠)に変わります。約90分間隔でレム睡眠・ノンレム睡眠が繰り返されます。

実は、このとき室温が大きな影響を与えます。寒いまたは暑いと感じると、ノンレム睡眠からレム睡眠に変わり、浅い睡眠状態になります。睡眠時の最適な室温はおよそ20度と言われていますので、室温を調整して寝室を睡眠に適した温度にすると、良質な睡眠を得られやすくなります。

2.眠る前の入浴

眠る前の入浴
入浴すると体温が一時的に上がり、入浴後はゆっくりと下がっていきます。このゆっくりと体温が下がるときに寝付きが良くなりやすいといわれています。就寝の2~3時間前に入浴することをおすすめします。
半身浴でも寝付きが良くなる効果に期待できます。自分の体調や好みにあった入浴法を知ることで良質な睡眠が得られるでしょう。

3.照明を調整する

人間の体の中にはメラトニンというホルモンにより体内時計機能が備わっていて、睡眠のタイミングを調節しています。このメラトニンの分泌はわずかな光でも乱れやすく、明るい室内灯を浴びるだけでメラトニンの量が50%減るとも言われています。

蛍光灯でも長時間浴びるとメラトニンの分泌が抑えられ、体内時計が遅れる原因になりますので、眠る前には照明を暗くし明るい光を浴びないようにしましょう。特に寝室の照明を黄色やオレンジ色などの暖色系にすると、質の良い睡眠を得やすくなります。

4.適度な運動

運動習慣がある人は、寝付きが良いと言われています。
また、運動の質も睡眠に影響します。単発の運動ではなく習慣的に続けることが重要です。 夕方から夜の就寝の3時間くらい前の運動は睡眠の質を高めることが分かっています。

ただし、眠る直前の運動は逆効果になるので注意してください。

5.良い寝具で眠る

良い寝具で眠ることは、質の良い睡眠には欠かせません。
深い眠りを維持するために、人は就寝中に汗をかきます。なので、吸湿性や放湿性に優れた寝具を利用するのがおすすめです。
また、自分の好みにあった寝具を利用して心地良い寝具で眠るのも良いでしょう。

6.ケットは掛け布団の上?布団の中?

羽毛ふとんの場合は、布団の上にかけて使うほうがより暖かさを感じられます。羽毛(ダウン)は、保温性や放湿性に優れているため、上からケットをかぶせると暖かさを封じ込めることができるためです。
ただし、ケットの素材によっても違いがあります。ウールやカシミアなど天然繊維は、保温性や放湿性に優れているため、内側にかけることでふとんの中のムレ感を抑えることができます。ただし、薄手の物に限ります。厚いケットでは体温が羽毛布団にまで伝わらず逆効果になります。

また、ポリエステルなど合成繊維のものは吸水性や放湿性に乏しいため、ふとんの上にかけて使用することおすすめします。

アロマや温かい飲み物などもおすすめ

アロマや温かい飲み物などもおすすめ
寝る前にアロマを焚いたり、ハーブティーなどの温かい飲み物を飲んだりしてリラックスすることもおすすめです。アロマであれば、ラベンダーやカモミールが快適な睡眠をサポートしてくれます。
温かい飲み物は、白湯やカモミールティー、生姜湯などがおすすめです。カフェインが含まれている飲み物は避けるようにしましょう。

睡眠の質を高めるために避けたいこと

睡眠の質を高めるために、寝る前にいくつか気をつけておきたいことがあります。

寝る直前のカフェイン摂取

カフェインは覚醒作用を含みます。そのため、就寝前に飲んでしまうと寝付けなかったり寝れても浅い眠りになってしまう可能性があります。カフェインを含む飲み物は、寝る直前に飲むのは避けましょう。就寝の3~4時間前からカフェイン摂取を控えることをおすすめします。
また、ニコチンにも覚醒作用が含まれているため、喫煙についても就寝前は控えるようにしましょう。

寝る直前の食事

寝る直前に食事をしてしまうと、睡眠中に消化活動してしまいます。そのため、内臓が休まる時間が減ってしまい、眠りが浅くなってしまったり疲れが抜けなくなる可能性があります。
食事は、就寝の2~3時間前にすまし、寝る直前に食べてしまうことは避けましょう。

寝る直前のPC・スマホ

寝る直前のPC・スマホは避ける
ベッドに入ってからもついついスマホを見てしまったり、PCを開いて仕事してしまうことがあるかもしれません。PCやスマホから発するブルーライトは、快適な睡眠を妨げてしまいます。そのため、寝る直前までPCやスマホを使用していると、眠りが浅くなってしまうことも。
寝る前のPCやスマホは避けるか、ブルーライトをカットしてくれるメガネを利用するなどしてブルーライトを目に入れないようにしましょう。

睡眠の質を高める羽毛ふとんの選び方とは?

睡眠の質を高める羽毛ふとんの選び方とは?
睡眠の質を高める羽毛ふとんの選び方として、寝床内気象が大切なポイントとなります。寝床内気象とは、ふとんの中の温度と湿度の関係性のことです。
理想的な寝床内気象条件は、温度が33±1℃、湿度が50±5%(RH)とされています。

また、睡眠中の寝返り・発汗・体温低下などの生理現象を妨げない寝具が最適です。
掛けふとんについては、保温性・吸湿性・放湿性・かさ高性・軽さ・フィット性などが選ぶときのポイントになります。
羽毛ふとんはすべての項目でバランスの良い値をつける最高の掛け寝具です。

甲州羽毛ふとん®がご提案する室温別のおすすめの羽毛ふとんの厚みは次の通りです。商品選びの参考にしてください。
(商品のグレードや、個人差、お住まいの環境によっても変わりますので、あくまでも目安とお考え下さい)

室温25℃前後
●羽毛肌掛けふとん

室温20℃前後
●羽毛肌掛けふとん+ケット
●羽毛合い掛けふとん

室温15℃前後
●羽毛合い掛けふとん+ケット
●羽毛本掛けふとん

室温10℃前後
●羽毛合い掛けふとん+羽毛肌掛けふとん
●羽毛本掛けふとん+ケット

 
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まとめとよくある質問

今回は、睡眠の質を改善する観点から見るおすすめの羽毛ふとんの選び方についてご紹介します。
睡眠の質を向上させるには、室温やふとんの中の温度を適切にするといった環境を整えること。温かい飲み物を飲んだり、就寝前の食事は控えたりなどといった行動に気をつけることが大切です。
快適な睡眠には、羽毛ふとんがおすすめです。保温性・吸湿性・放湿性などに優れていて、ふとんの中の温度を適切にしてくれます。

おうち時間が増え、疲れが溜まって来ているという方は、寝具を見直してみてはいかがでしょうか。

最後に羽毛ふとんについてよくある質問をまとめました。

A:一般的には、グースが良いといわれています。
その理由として、グースは体が大きいため、羽毛(ダウンボール)も大きいということが挙げられます。羽毛が大きい分、空気をよく含み保温性・弾力性に優れているのです。
とはいえ、ダックを使った羽毛ふとんが悪いわけではなく、保温力は十分にあります。
こちらの記事も参考にしてください。
「羽毛ふとんの選び方」

A:肌触りが良く、吸湿・放湿性のある綿100%がおすすめです。ふとんカバーも、綿をおすすめしています。肌触りよくて通気性が良いため快適な睡眠をサポートしてくれます。
がわ生地については、こちらの記事も参考にしてください。
「知っておきたい。羽毛ふとんのがわ生地について」

A:購入時のようなふっくら感がなくなってきた場合、寿命を迎えている場合があります。この場合は、羽毛ふとんをリフォームするか、買い替えをおすすめしています。

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滝口彰彦

1967年山梨県生まれ。 中学生の時に父親に連れられ、ドイツの展示会で初めて羽毛布団に出会う。 羽毛布団の素晴らしさに魅せられ、寝具小売業へ就職ののち、製造に携わりたい思いで工場へ転職し、日本中の問屋へ羽毛布団の卸売りを手掛ける。 その後、タキ・リビングを立ち上げ、「甲州羽毛ふとん」ブランドを展開。現在に至る。

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