ダウンパワーとはダウン(羽毛)のふくらみ具合を数値化したもののことで、dp(㎝3/g)という記号でその数値を表しどれだけかさ高があるかということを意味します。
つまり羽毛がどれだけふっくらとしているか、羽毛布団の品質を見極める重要な目安となります。
羽毛はダウンボール(羽毛をひとつ取り出して見るとボール状なのでそう呼ばれる)が大きいほど高品質とされますが、そのひとつひとつを取り出して大きさを計測することはできません。ダウンパワーは羽毛1g当たりの体積(㎠/g)を計測して数値化したもので、ダウンパワー(dp)という単位で示します。
一般的にはその数値が大きいほど空気をたくさん含み、保温力も高いといわれています。
羽毛の宝石と呼ばれる、希少羽毛のアイダーダックダウンを除き、このダウンパワーの数値が大きいほどより空気をたくさん含んでふかふかの高品質の羽毛ということになります。
350dp程度で普及品、400dp程度で高級品、440dp以上で最高級品といわれます。
ダウンパワーの計測方法はJIS(日本工業規格)で定められています。試験方法は、内径29cmの円筒に30gの精製した羽毛を自然落下させ、その上から94.3gの円盤を乗せて2分間重さを加えた後、円筒の底から円盤までの高さを計測して1g当たりの「体積」を算出します。
羽毛布団に使われている羽毛のダウンパワーを知るには、日本羽毛製品共同組合が発行している「ゴールドラベル」が目安になります。
ゴールドラベルは羽毛のダウンパワーを保証するものです。
ニューゴールドラベル、エクセルゴールドラベル、ロイヤルゴールドラベル、プレミアムゴールドラベルの4つのランクがあり、ランクが上がればそれだけ羽毛の質が高くなり、価格も上がります。
https://www.nichiukyo.org/quality/about_goldlabel/>出典:日本羽毛製品共同組合「ゴールドラベル」
・プレミアムゴールドラベル(440dp)
・ロイヤルゴールドラベル(400dp)
・エクセルゴールドラベル(350dp)
・ニューゴールドラベル(300dp)
また、筆者はできるだけ日本製の羽毛布団をお勧めしています。
詰め物の羽毛は日本産ものはほとんどありませんが、最終製造が日本の場合は輸入した羽毛を国内で洗浄またはパワーアップ加工をしている物が多いからです。
日本製造でない場合は、高温多湿のコンテナの中でぎゅうぎゅうに詰められた製品の状態で輸入されるため、ふくらみが戻らず羽毛本来の性能が発揮出来ない場合があるからです。
羽毛の品質はダウンパワーだけではありません。実は、、、洗浄が命といっても過言ではありません。
洗浄が不十分であると、不純物が混じって保温力が低下したり、臭いが発生する原因にもなります。
羽毛の清潔さを示す数値を清浄度といいます。
この数値が高いほどより清潔な羽毛となります。
甲州羽毛ふとんでは豊富な天然水を利用し、業界基準の2倍の値、清浄度1000ミリ以上をクリアーした羽毛のみ使用しています
お客様問合せ専用ダイヤル