甲州羽毛ふとん® コラム

羽毛ふとんは一生モノ?羽毛ふとんリフォームについて

甲州羽毛ふとん

「羽毛ふとんって、どのくらい使えるの?」と、気になる方も多いのではないでしょうか。
羽毛ふとんは、羽毛の種類や量などによって価格帯に大きな幅があります。高いものは100万円以上、お値打ち品は2万円程度で購入可能です。
安い買い物ではないため、どのくらい使えるのか、気になるものです。
そこで今回は、羽毛ふとんがどのくらい使えるのかを解説していきます。

上質な羽毛ふとんは数十年使う事ができる


羽毛は動物性タンパク質でできています。わかりやすくいうと、ヒトの髪の毛と同じようなものです。そのため、吸放湿性があり洗える素材です。
一部の商品を除いて、普通羽毛ふとんはそのまま水洗いすることはできないのですが、中身の羽毛だけであれば何回でも洗うことができます。
特にマザーグースダウンと呼ばれる上質な羽毛は、ダウンボールが大きくしっかりとして密度があるため、洗濯してもちぎれて小さくなりにくいのです。
つまり、定期的に羽毛ふとんのメンテナンス=リフォームをすることにより、十数年も使えることになります。
だから、上質な羽毛ふとん(の中身)は一生モノといえます。

羽毛ふとんのメンテナンスするタイミングは?


羽毛ふとんのリフォームは、5~7年周期くらいで良いでしょう。
ただし、この周期はあくまでも目安となります。商品やお使いの環境や状態によって、実際はもっと短かかったり、長く使用できる場合もあります。

ちなみに綿ふとんの場合、2年に一度くらいは打ち直しが必要です。

リフォーム時期を迎えているのサイン

羽毛ふとんにいくつか不具合が見られる場合は、メンテナンス時期を迎えているサインです。
例えば、羽毛ふとんを使っていると、たまに羽毛が吹き出してきます。
当然、羽毛の吹き出しをおさえるためダウンプルーフ加工が生地に施されていますが、多少は吹き出してきてしまいます。
これは、ダウンがちぎれたファイバーや、わずかながら入っているフェザーの芯が生地に刺さりそこから飛びだしてしまうためです。
また、数年ご使用になると、汗などの油脂分が中の羽毛にまで付着していき、徐々にかさ高がなくなってきます。
羽毛ふとんを四つ折りし、上から押してみて、戻りがおそかったり、戻らない場合は、そろそろリフォーム時期のサインです。

羽毛ふとんのリフォーム内容


リフォームの内容は一般的に羽毛洗浄の上、足し羽毛をして新しいがわ生地への再度詰め直すことになります。
この一連の作業で1セットという販売店さんがほとんどだと思いますが、羽毛の洗浄の方法などが販売店さんにより異なるため、よく確認してください。
また、新しいがわ生地や、キルト方法、不足した羽毛を足す「足し羽毛」の質、量などにより価格が変わりますので、現在ご使用の羽毛ふとんの生地、羽毛の質などをよく調べ、グレードがあまり変わらないようにリフォームの依頼をしましょう。 リフォームしたのに羽毛ふとんの質が落ちてしまうことは避けたいところです。
特に、がわ生地は素材により身体への沿い方が違うため、肌触り、風合いをしっかり確かめてからお決めください。

また、家族の構成が変わったりしたときには、羽毛ふとんのサイズ変更や、本掛けから肌掛けなどの厚み変更も可能です。
もちろん、新たに購入するという選択肢もありますので、どちらがお得かよく考えてからご購入ください。

クリーニングとの違い

ふとんのメンテナンス方法として、クリーニングもあります。クリーニングは、プロがふとんを丸ごと洗ってくれるサービスです。乾燥までしっかりと行ってくれるため、お手入れをするなら、プロに任せると良いでしょう。
一方で、リフォームは一度中の羽毛を取り出して洗浄・乾燥・追加をします。

羽毛ふとんをメンテナンスするメリット

買い換えるよりも安い

近年、羽毛の需要が高まっていることもあり、羽毛ふとんは高騰しつつあります。そのため、買い換えるよりもリフォーム(メンテナンス)した方がコストを抑えることが可能です。

愛用している羽毛ふとんを長く使える

側生地は新しいものになってしまう可能性もありますが、これまで使ってきた羽毛ふとんを長く使うことができます。羽毛を再利用するため、エコにつながるのもメリットといえます。

甲州羽毛ふとん®では「プレミアムウォッシュ加工」を採用


甲州羽毛ふとん®では、羽毛を直接水で洗浄する「プレミアムウォッシュ加工」でリフォームします。
羽毛ふとんを水洗いしてから中身の羽毛を取り出す方法と違い、中身のみ羽毛をふとんから取り出し、ミネラルたっぷりの豊富な天然水で直接洗うことで、新品同様のピカピカ、ツヤツヤな羽毛に蘇らせます。

羽毛は天然繊維、その年により品質、収穫量が異なります。
また、近年ダウンジャケットの需要が高まり、年々不足気味です。羽毛は循環できる大切な資源です。
不要になった羽毛ふとんはリサイクルすることができます。
大切な資源を次の世代へ伝えるためにリサイクルも検討ください。

リフレッシュ加工についてはこちら↓
https://shop.koushuumoufuton.com/SHOP/268389/312246/list.html

まとめとよくある質問

今回は、羽毛ふとんのリフォームについてご紹介しました。
羽毛ふとんは、リフォームによるメンテナンスができます。買い換えるよりもお得になるケースもありますし、環境にも優しいため、リフォームをおすすめします。
長年利用してきた羽毛ふとんの汚れや臭い、劣化などが気になる場合は、ぜひリフォームをご検討ください。

最後によくある質問をまとめました。ぜひ参考にしてください。

A:羽毛ふとんにカバーを、つけることをおすすめしています。
側生地に少しでも傷があると、そこから羽毛が飛び出てきてしまいます。汗などによる汚れがついてしまい寿命が縮まってしまうことがあるため、カバーをつけて側生地を守りましょう。

A:洗濯表示タグに洗濯マークが記載されている場合は、ご自宅でも洗うことが可能です。
ただし、半乾きのまま使ってしまうとふんわり感が戻らなかったりカビや臭いの原因となったりすることも。そのため、専門のクリーニングまたはリフォーム(打ち直し)に出すことをおすすめしています。

A:保管する際は、影干しをしてから羽毛ふとん専用の袋に入れて、湿気の少ない場所で保管してください。

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滝口彰彦

1967年山梨県生まれ。 中学生の時に父親に連れられ、ドイツの展示会で初めて羽毛布団に出会う。 羽毛布団の素晴らしさに魅せられ、寝具小売業へ就職ののち、製造に携わりたい思いで工場へ転職し、日本中の問屋へ羽毛布団の卸売りを手掛ける。 その後、タキ・リビングを立ち上げ、「甲州羽毛ふとん」ブランドを展開。現在に至る。

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