甲州羽毛ふとん
軽くて暖かい、そのうえ、温度や湿度の調整もしてくれる羽毛ふとん。羽毛ふとんは、もはや掛けふとんの王様。普及率は100%を超えています。
しかし、年数を経て、使い古したものはどうしたらいいのか、迷う方も多いかもしれません。
粗大ゴミとして処分?それとも何か方法はあるのでしょうか?
羽毛ふとんは、粗大ゴミとして出すこともできますが、処分するなら「リサイクル」がおすすめです。
羽毛は、1羽あたり10グラム程度しか採取できない貴重な天然繊維です。それを羽毛ふとんでは1キロ以上使用しています。羽毛を採取している水鳥は食肉用のため、羊毛のように何回も採取はできません。
さらに羽毛は食肉の消費動向によって価格変動が大きく、また、世界的なダウン製品の流行により羽毛が不足気味な傾向にあります。
他にも、季節性の鳥インフルエンザの影響やフォアグラを生産するためにチューブでエサを流し込んで肝臓を大きくすることへの批判の高まりなどを受けています。そのため、今後もますます羽毛の安定供給が難しくなることが予想されています。
羽毛ふとんが普及していく一方で、廃棄される量も増えています。
一般的に羽毛ふとんは10年を超えると製品としての寿命といわれ、粗大ゴミとして捨てられるケースがほとんどです。
東京23区内で2018年度に粗大ゴミとして処理された布団は92万6593枚。統計によると、布団の販売量は年間約340万枚に上るとされているため、廃棄されるふとんの中にはかなりの量の羽毛ふとんが含まれていると考えられます。そこで、現在取り組みが広がっているのが羽毛のリサイクルの「グリーンダウンプロジェクト」です。
グリーンダウンプロジェクトでは、「UMOUが変われば、世界が変わる」を合言葉に、
あなたの資源を、次の世代へ回収した羽毛をリサイクルし、限りある資源の有効活用を目指すことをミッションとして活動しています。
グリーンダウンプロジェクトによる「羽毛循環サイクル」の実現は、豊かな社会を生み出すといわれています。
リサイクルされた羽毛の解体・選別作業は、障がい者施設で実施されています。
なので、羽毛循環システムで障がい者の雇用が生まれるのです。
障がい者の自立・共生・共働を支える取り組みで、日本全国に支援の輪を広ける活動となっています。
羽毛サイクルは、環境を守ることができます。
羽毛はハードケラチンというタンパク質でできており、1.0kgの羽毛を燃やすと約1.8kgの二酸化炭素が発生します。
ゴミとして燃やさずにリサイクルすることで、それだけ長い間、炭素を羽毛の形のままで固定できるので、二酸化炭素の排出を抑制できます。
羽毛循環システムは、安定的に安全な羽毛の供給を叶えてくれます。
GREEN DOWNは新毛と違い、食肉の需要や鳥インフルエンザ等の環境要因による影響を受けにくく、安全な製品が生まれます。そのため、安定的に安全な羽毛の供給が可能です。
リサイクルは、個々の企業が独自に取り組むケースもありますが、「グリーンダウンプロジェクト」は羽毛製品を小売店などで回収して運び、解体や洗浄をした後、製品にして販売し、使った後には再び回収する「羽毛循環サイクル社会」を確立しています。
企業はもちろん、地域社会や消費者を結びつけ、羽毛を再利用することへの理解と協力で成り立っている仕組みになります。
消費者は不要になった羽毛製品を回収場所に持ち込んでもらいます。
回収の対象となるのはダウン率が50%以上の羽毛ふとんで、穴が開いていてもテープなどでふさいであれば問題はありません。
こうして生まれかわったリサイクル羽毛は新たな製品に加工され販売されています。
理念に賛同した協力企業には、大手寝具メーカーやアウトドアブランド、アパレルメーカーなどがあり、SDGsへの関心が高まるにつれて企業の参加は増えています。
甲州羽毛ふとん®では、不要な羽毛ふとんの引き取り回収を行っています。
詳しくは公式オンラインショップをご確認ください。
大切な資源を次の世代へ伝えるためにダウンリサイクルをご検討ください。
今回は、羽毛ふとんのリサイクルについてご紹介しました。
羽毛ふとんは、粗大ゴミや可燃ゴミとして処分することも可能です。しかし、羽毛が貴重な天然繊維であること、ゴミとして燃やしたときに二酸化炭素が発生することから、ぜひリサイクルをご検討ください。
A:10~15年以上使っている、ボリュームがなくなってきた、がわ生地が破れてきたという場合は、寿命を迎えているサインです。
A:買い替えを検討しているなら、羽毛ふとん販売店の引き取りサービスや、羽毛ふとんのリフォームの利用もできます。リフォームは、羽毛を洗浄し、がわ生地を新しくするため、新品同様にお使いいただけます。買い替えよりもお得になるケースも。
※状態によってはリフォームが難しい場合もあります
A:ふとんカバーをつけることで長持ちさせることが可能です。カバーをつけることで、汚れやがわ生地を守ることができるため、ふとんカバーをつけることをおすすめしています。
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