羽毛布団を使っているけれど、「一度も手入れをしていない。」「最近へたってきたし、匂いも気になる。」という方も多いと思います。暖かくて柔らかい羽毛布団、大切に長持ちさせたいものです。
一般的には10年から15年の寿命といわれている羽毛布団ですが、きちんとお手入れしていけば品質の良い物は、数十年も使い続けることができます。
数年で買い替えるか、長期間使い続けることができるかは、やはり日頃のお手入れが肝心です。
今回は、羽毛布団をより長く快適に使い続けるお手入れ方法をご案内します。
羽毛布団は他の寝具に比べて価格は決して安くありませんが、その分きちんと手入れをすることにより、数十年も長持ちがする布団です。清潔さを保つことももちろんですが、少しでも長く快適に羽毛布団を使い続けるために正しい手入れは必要不可欠です。
では、手入れを怠ると羽毛布団はどのように劣化してしまうのでしょうか?
・寝ている人の汗や皮脂を吸い込むことで、羽毛の大きさが小さくなっていきます。
・汚れや湿気を吸収して小さくなった1つ1つの羽毛は、やがて布団全体のかさを減らしてしまいます。
・ふんわり感がなくなった羽毛布団は、やがて保温性を失ってしまいます。
・湿気の多い状態が続くと雑菌が繁殖して、いやなニオイやダニの原因にもなります。
羽毛布団の手入れの前に、まずはできるだけ劣化を遅らせるための手段として必ず布団カバーを使用してください。
カバーをすることで羽毛布団の汚れや擦り切れのダメージを減らすことができます。
また、カバーを週に1回くらいのペースで洗うことによって清潔さも保つことができます。
羽毛布団のふわふわ感を長持ちさせるには、「お日様に干す」ことはとても大切なことです。
天日干しすることで湿気を追い出し、再び羽毛がふっくらと膨らんできます。片面1時間ずつ、途中で裏返して両面を干すことも肝心です。
曇りの日などでも、風通しがよい場所であれば充分効果があります。
ただし、羽毛はとても繊細な繊維なので、長時間直射日光に当たりすぎると逆に傷む原因となってしまいます。
干される場合は、できるだけカバーを掛けたまま干してください。
また、ふとんタタキなどで叩くことは、ふわふわに蘇った羽毛にダメージを与えてしまいますので厳禁です。干し終わった布団はブラシなどで撫でて埃を取り除いたいり、掃除機をかけることでさらにキレイになりますので、ぜひお試しください。
羽毛布団の湿気などを気にして、頻繁に天日干しをする方も多いかと思います。
干したての布団はとても気持ちよいものです。しかし、羽毛は吸湿性と放湿性に優れているため、天日干しは月に1、2回で充分です。干す時間も長時間にならないように、優しい手入れを心がけてください。
雨天など天日干しができない場合は、布団乾燥機を使用してください。温度が高くなりすぎないようにすることと、回数が多くなりすぎないように注意してください。
そのほかご参考までに・・・
ゴールドラベルの発行元である「日本羽毛製品協同組合」では羽毛ふとんのお手入れ方法を下記に明記してあります。
https://www.nichiukyo.org/qa/#qa-300
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